占星家とは何か、心理職とは何か
占星家とはホロスコープの解読スキルを持つ人たち
私を始め占星家と呼ばれる人たちは、何か超常的な力を持っている人ではなく、ホロスコープを読む力を備えた人たちの総称です。
一般の人と比べて、多少オカルトや神秘に対しての興味が強いこと以外は、何ら普通の人です。
それとは別に霊視が出来る人やオーラが視える人というのも確かに存在しますが、現代の科学ではまだ解明出来ていない力です。
一般の方からすると占星家も同じ領域の人物と混同されがちですが、占星家が使用するホロスコープは、過去3500年にわたって使用されてきた知の遺産です。3500年分の統計資料と捉えても良いでしょう。
中世には数学者や天文学者と呼ばれ、もっと古い時代には神官や予言者と呼ばれた人たちが、運命を読み解くツールとして使ってきた代物であり、一般に認知されていない隠された学問といったニュアンスが近いかもしれません。
つまり占星家とは、ホロスコープに隠された統計情報を読みとる専門家と言えます。
ただし読み方は占星家に委ねられる部分も多くあります。
心理職とは心理学をベースに心を解読する人たち
心理学が正式に学問として成立してからはまだ140年程ですが、心理学と名乗るには科学としての実証性が必要とされています。
つまり、「せっかちな性格の人は衝動買いしやすい」といった因果関係を、統計学的な実証性が成立する程度の人数で証明しなければ、心理職はエビデンスとして使用できません。
そういった科学性が求められるところに、現代でも信頼性を勝ち得る要素があります。
しかし実証性が求められるとしても、心理学を志す人は必ず目に見えない物への興味を持っているわけであり、根底にある人柄は神秘やオカルトへの興味を持つ人物です。
占星家も心理職も必ず持っている資質は豊かな想像力です。心理学に限らずあらゆる学問では、想像力を活かして仮説を設定し、その実証を試みるというステップを踏みます。
両方とも根拠は統計である
占星家が頼るホロスコープは、3500年分の統計資料。
心理職が頼る心理学は、140年分の統計資料。
因みに心理テストも夢占いも心理学に基づく統計である。
夢占いも心理学? と驚かれるかもしれませんが、正式名称を夢分析と言い、高名なフロイトやユングが研究したテーマです。インターネット上に散見される心理テストや夢占い、どれもかなりの的中率を誇りますが、それもそのはず。そこには140年分の統計データが含まれているからなのです。
心理占星術とは何か
私が使用する心理占星術という技法は、占星術と心理学の両方を合わせた物です。
ホロスコープを解析して3500年分の統計資料を当たり、心理学の知見も使って140年分の統計資料も当たる、そして心理職としての想像力を発揮して心の解釈も試みる最新の占星術の一つです。
補足。占い師によって違う解釈を伝えられた
考えられる原因は3つです。
一つはその占い師が使用しているものがそもそもホロスコープではない場合。
ホロスコープは西洋占星術であり、東洋占星術(四柱推命など)とはまた別です。
2つ目は、占い師のスキルや人生経験の違いです。
占い師も人間ですから、自分が知覚出来ないことはホロスコープから読み取れず、言語化できません。
また人生経験が浅いと、自分自身が身をもって体験していない天体も多いため、額面上の知識に頼ることになります。
3つ目は、勉強不足で、情報の更新がされていない占い師に当たった場合。
全ての学問と同様、占星術も日々研究されて情報が更新されています。
そんな中、過去に学んだ古い知識をそのまま使い続けている占星家もいます。
見極め方は難しいですが、知識の更新がされていない占いの特徴は、人の運命は決まっており変えられない、絶対的にハードアスペクトは凶意でありソフトアスペクトは吉意であるという解釈をします。
西洋占星術における最新の解釈は、ホロスコープに優劣はない、運命は変えられる、ハードアスペクトは課題や障害を示すが乗りこえるとギフトを与えてくれる良い面もある配置、ソフトアスペクトは安楽を与えるが怠惰にも繋がる注意が必要な配置です。